「ネットの暗部、技術で克服 ユーチューブCEOが語る責任」(日本経済新聞2019年4月21日記事)

『日本経済新聞』2019年4月21日の記事

YouTubeのCEOスーザン・ウォージスキのインタビュー。

YouTubeの不適切動画(残酷動画、アダルト動画等)の検索・削除のため、ルールを設定。各国の規制を追って、ルールを作成し、昨年(2018年)はルールを30回以上改訂したとのこと。記事では書かれていないが、アクセス端末の場所によって適用されるルールは異なっていると推測。

毎分500時間分の動画がYouTubeには投稿される。この監視は人間とAIの組み合わせで行っているとのこと。昨年はチェック要員を1万人雇ったとのこと。「18年10~12月は800万もの動画を削除し、70%はAIによるものだ。大半は誰も視聴しないうちに削除している」。

上記のルールは公開されるだろうか。アルゴリズムによる「差別」が問題視されるが、コンテンツ規制に関しても、そのルールを誰がどのように決めるかが問題。YouTubeは各国の法や規制を参考にしてルールを決めているとのことだが、ルールの設定と適用が恣意的ではないことを外部に説明する必要はないか。

また、公開されたものが不適切で公開すべきではなかったと、公衆は指摘できるだろうが、削除されたもの・公開されなかったものが本当は公開すべきだったというチェックは、現在のままならば行われないことないことになる。本当にこれでよいか。